FAQ
和信用語集
和信産業で使用される専門用語や鉄鋼業界用語解説
R曲げ
加工方法の1つ。ブレーキプレス、ベンダー、ベンディングマシンなどの曲げ加工機を用いて曲げを行い、板金の平面から立体造形を行う。Rは半径を意味するradiusの頭文字Rのことを示している
-note-八 千代-「アール/R」
-note-八 千代-「アール/R」
赤錆
錆の一種。鉄と銅で発生する。主成分は水酸化第二鉄やオキシ水酸化鉄、酸化第二鉄である。少しずつ腐食を進めていくため、進行すると鋼材の材料などは劣化によりボロボロになる。しかし耐候性鋼材(たいこうせいこうざい)などの一部鋼材では、錆と鋼材表面が結びついた時に酸化膜を作るように特殊な加工がされている。そのため鋼材と錆との密着性を高めることで錆で鋼材全体を覆い、保護の役割を担っている。
-note-八 千代-「錆(赤錆)」
-note-八 千代-「錆(赤錆)」
一級品
鋼材に付与される等級の一つ。鋼材の中で、ミルシートといわれる工場や製作所(mill)が発行または開示している書類(sheet)がある製品のこと。自動車業界や公共設備などの厳重な品質管理が必要なユーザー向けに販売されている。
-note-八 千代-「一級品、それから二級品」
-note-八 千代-「一級品、それから二級品」
一般鋼
一般鋼材、普通鋼とも言われている。明確な定義はないが、手に入りやすい物をまとめて示すこともある。地域や業界によってはJISで定められた硬度基準内の一般構造用圧延鋼材(SS材)や冷間圧延鋼材(SPC材)を示すこともある。広範な用途に使用され、当社では冷間圧延鋼材の中でも板金分野で広く使われているSPCCという鋼材やJIS規程の硬度の鋼材を示して一般鋼材という場合が多い。
-note-八 千代-「一般鋼と特殊鋼」
-note-八 千代-「一般鋼と特殊鋼」
H鋼
ローマ字Hの形をした鋼材のこと。変形のしにくさ(天候・物理共に)、防錆性、耐海水性の高さなどから建物の梁としてよく使用されている。
ビルドH鋼、外法一定H鋼そしてJISH鋼などの種類がある。
JISH鋼は、寸法と重さがJIS規格で決まっており、JISG3192の【熱間圧延形鋼の形状、寸法、質量及びその許容差】中の「H鋼」として規格寸法が厳密に決められている。
ビルドH鋼は、鋼板を溶接してH形に成形した鋼材のことを示す。基本的にオーダーメイド品となり、必要に合わせて作られる。BHと表記されることが多い。
外法一定H鋼とは外法寸法を一定としたH鋼のことを示す。内法寸法に幅があるため、設計寸法などを変えずに内側を厚くすることが可能。
-note-八 千代-「H鋼」
ビルドH鋼、外法一定H鋼そしてJISH鋼などの種類がある。
JISH鋼は、寸法と重さがJIS規格で決まっており、JISG3192の【熱間圧延形鋼の形状、寸法、質量及びその許容差】中の「H鋼」として規格寸法が厳密に決められている。
ビルドH鋼は、鋼板を溶接してH形に成形した鋼材のことを示す。基本的にオーダーメイド品となり、必要に合わせて作られる。BHと表記されることが多い。
外法一定H鋼とは外法寸法を一定としたH鋼のことを示す。内法寸法に幅があるため、設計寸法などを変えずに内側を厚くすることが可能。
-note-八 千代-「H鋼」
大板
大きい板のこと。薄板ではレベラー加工を経た製品を示している場合が多く、厚板では溶断前のまだ大きく残っている母材の事を示す。
-note-八 千代-「大板」
-note-八 千代-「大板」
オーバーロール
製鋼の時に様々な理由により、あらかじめ指定されていた数量を超えて製造された製品のこと。顧客が求めている量が最小ロットより少なかったり、歩留が良かったりすることで発生する余剰分を示すため、一級品と同等の品質である場合が多い。また流通量は不安定である。
-note-八 千代-「オーバーロール」
-note-八 千代-「オーバーロール」
外材(輸入材)
外国で製鉄された鋼材のこと。
-note-八 千代-「国内材と外材(輸入材)」
-note-八 千代-「国内材と外材(輸入材)」
黄錆
塗装や皮膜処理をした鉄鋼製品に発生する。亜鉛メッキ鋼板にも発生するが、リン酸亜鉛処理工程の過程で生ずる。発生原因や成分は諸説あり、オキシ水酸化鉄で発生する説と塩基性水酸化第二鉄で発生する説がある。オキシ水酸化鉄は赤錆の発生原因の1つでもあるため、赤錆ができる前のオキシ水酸化鉄の水素イオン濃度(pH)によって分かれる説もある。
-note-八 千代-「錆(黒錆・黄錆)」
-note-八 千代-「錆(黒錆・黄錆)」
協会
鉄鋼協会のこと。正式名称は一般社団法人日本鉄鋼協会。主に鉄鋼に関する学術研究や技術研究、また鉄鋼科学技術発展のための教育・育成活動の企画推進を行っている機関。
webサイト:一般社団法人日本鉄鋼協会,https://www.isij.or.jp/ (2025.02.20)
-note-八 千代-「協会と連盟」
webサイト:一般社団法人日本鉄鋼協会,https://www.isij.or.jp/ (2025.02.20)
-note-八 千代-「協会と連盟」
黒錆
鉄の表面にできる酸化膜のことを示す。化学式で書くとFe304と表記する。表面に黒錆ができると、赤錆の発生を抑えることができる。鉄製フライパンでは、意図的に黒錆の膜を作り出す工程であるシーズニングを行う。錆から保護し、錆びにくく手入れが楽な状態を作り出している。
-note-八 千代-「錆(黒錆・黄錆)」
-note-八 千代-「錆(黒錆・黄錆)」
コイル
薄く圧延された鋼板をロール状に巻いたもの。全長は数百m~数千mに及ぶ。当社では20トン以下のコイルを取り扱っている。

コイルセンター
メーカー(高炉などの製鉄所設備を持っている会社)と商社(自動車メーカーなどの鉄製品が必要な会社に供給する会社)の間に立ち、メーカーから送られてくるコイルの保管と品質管理、一次加工、供給の調整などを行っている施設または業界のこと。経営形態は、メーカー系列、商社系列、独立系などがある。当社は独立系に所属する。
-note-八 千代-「コイルセンター」
-note-八 千代-「コイルセンター」
高耐食
高耐食性とも言う。錆や腐食に対する抵抗が非常に高い状態であることを示す。高耐食メッキ鋼板(または高耐食溶融メッキ)や高耐食ステンレス鋼などがある。「高耐食」と名乗っている高耐食メッキ鋼板は、溶融亜鉛メッキ鋼板や亜鉛合金メッキ鋼板に比べて約10倍以上の耐食性を持つと思われる。基本的にメッキ処理時に高温に溶かした槽に浸かることも無いため、熱ひずみ(熱による物体の変化やひずみのこと)が起きず、曲げ加工や仕上がりが良い。
-note-八 千代-「コイルセンター」
-note-八 千代-「コイルセンター」
高炉
溶鉱炉とも言われる。鉄鉱石など鉄の原材料を溶かし、分離させ、金属にする工程に用いる製鉄所の設備のひとつです。このように金属を溶融させる(金属溶融精錬とも言います)ために用いる炉全体を溶鉱炉といい、鉄鉱石を用いる溶鉱炉は特に高さがある設備になるため「高炉」と言われることが多い。大きさは高さ100m以上、半径14m前後のものが多い。構造は、鉄鉱石とコークスなどを交互に入れ、下から2200℃以上の熱と風をお送ることで化学反応を起こす。そして炉の底に鉄を溜め、用途に応じた鉄に加工を加えていく。
-note-八 千代-「高炉」
-note-八 千代-「高炉」
国内材
シート
主にレベラー加工された鋼板のこと。一部シャーリング加工品を指す事もある。

JIS規格
正式名称を日本産業規格( Japanese Industrial Standards)と言い、日本の工業製品やサービスの安全、品質などを定めた規格のこと。産業標準化法(令和元年7月以前:工業標準化法)という法律に基づき制定されている任意の国家規格である。JISの目的は、製品やサービスを様々な観点から技術文書として統一・単純化していくことであり、互換性や整合性・生産効率の向上・品質と安全の確保・消費者の保護・情報の伝達・相互理解の促進・環境保護・高齢者や障がい者への配慮・研究開発による成果の普及・企業の競争力の強化・貿易の促進といったものがある。
webサイト:日本産業標準調査会,https://www.jisc.go.jp/ (2025/05/09)
-note-八 千代-「JIS規格」
webサイト:日本産業標準調査会,https://www.jisc.go.jp/ (2025/05/09)
-note-八 千代-「JIS規格」
シャーリング加工
レベラーで加工した鋼板を更に小さい寸法の鋼板に剪断する機械。
-note-八 千代-「シャーリング」

-note-八 千代-「シャーリング」

スキッド
井桁状に組み合わせたもののことで、製品の下に敷いてクレーンで運ぶときにひっかける。当社では主に薄板部門がある千葉工場で使用する。

スクラップ
製品とならなかった不良品や加工時の端材、鉄くずを指す。等級があり、新断(シンタチ)やHS,H1といった種類がある。

スリッター
世界鉄鋼連盟
正式名称はWorld Steel Association(worldsteel)、日本では世界鉄鋼連盟とも言われている。鉄鋼業界における国際的な団体であり、世界の鉄鋼生産量などの世界規模のデータなどを公開している。
-note-八 千代-「協会と連盟」
-note-八 千代-「協会と連盟」
鉄
金属元素のひとつで、原子記号Fe、原子番号26である。主に地中や鉄鉱石(磁鉄鉱・赤鉄鉱・褐鉄鉱・菱鉄鉱)とよばれる岩石、また食物や人体にも「鉄」が含まれている。化学的特徴の一つとして、酸素に対する化合力は大きいことがあげられている。人体に含まれる「鉄」は血中のヘモグロビン内に体内の二分の一から三分の二を、0.5~1.0グラムは貯蔵鐵として肝臓、脾臓、骨髄に存在し、残りは血漿鉄となって体内を循環するものと酸素成分として全身に存在するものがある。食べ物からの鉄は十二指腸と小腸上部で吸収が行われる。食べ物に含まれる鉄には二価鉄(Fe2⁺)と三価鉄(Fe3⁺)があり、二価鉄(Fe2⁺)の方が吸収されやすい。
-note-八 千代-「鉄」
-note-八 千代-「鉄/2」
-note-八 千代-「鉄」
-note-八 千代-「鉄/2」
電気炉
電気エネルギーを熱源とした炉のこと全般を示す。抵抗炉、誘導炉、電子ビーム炉、熱放射を利用した炉そしてアーク炉などの種類がある。鉄鋼業界「電気炉」はアーク炉を示すことがほとんどである。アーク炉は正式名称アーク式電気炉(別名電弧炉でんころ)とも言い、基本的には2種類ある。1つは電極間で電気アークを発生させた熱で放射熱を生み出し、その熱で対象物を加熱させる間接加熱式アーク炉であり、もう一つは電極と加熱対象物の間で電気アークを発生させ、対象物にも流れる電流の抵抗発熱から対象物への加熱を行う直接加熱アーク炉である。近年ではさらにアーク放電の時に発生する高温度プラズマの熱を利用したプラズマアーク炉もある。鉄鋼業界ではエル―式アーク炉といわれる直接加熱アーク炉を使用することが多い。高炉とアーク式電気炉の大きな違いは温度制御が容易であるため、高温での製造・溶解、また高温化学反応用の炉として広く使われている。
-note-八 千代-「電気炉」
-note-八 千代-「電気炉」
特殊鋼
特定の性能が強化されている鋼材のこと。性質的には炭素以外の元素を加えた合金鋼のことを示す。クロムやニッケル、モリブテン、マンガン、コバルトなどを調整していれることで、硬度や軟性、強度、耐摩耗性、耐熱性、耐食性などの性能を向上させる。建築や自動車、工具、航空、宇宙などの分野で流通している。
-note-八 千代-「一般鋼と特殊鋼」
-note-八 千代-「一般鋼と特殊鋼」
二級品
鋼材の中で、様々な理由によりミルシートが発行または開示されていないもののこと。発行又は開示されていない理由としては、紐付きの一級品を作りすぎてしまったことや契約先が使用しなくなったため、取引先基準(自動車などの高品質が要求される取引先など)では基準に適合していないが、JIS規格など一般的流通製品などに使用する分には問題ないなど様々な事情がある。
-note-八 千代-「一級品、それから二級品」
-note-八 千代-「一級品、それから二級品」
鋼(炭素鋼)
鉄に炭素を組み合わせたもののこと。鋼自体は炭素含有量が2%以下のものをいう。2%〜7%以下のものは鋳鉄、7%以上には高速度鋼(ハイス鋼)というものがある。炭素含有量が多ければ多いほど鋼は硬くなるが、反対にもろくなる。「鋼」の中でも、炭素含有量によって呼び方が異なる場合がある(図参照)。極軟鋼はプレス成型用薄板に、軟鋼は溶接用に、半軟鋼と半硬硬は車軸などの機械構造部材に、硬鋼と最硬鋼は工具や刃物などに用いられる。
-note-八 千代-「鋼」

-note-八 千代-「鋼」

非鉄
非鉄金属ともいう。鉄以外の金属の総称。代表例として銅・亜鉛・鉛・スズ・金・銀やアルミニウム・マグネシウム、チタンなどがある。ベースメタル(鉄も含む)、プレシャスメタル、レアメタルの大きく3種類に分けられる。ベースメタルは非鉄の中でも埋蔵量が多く、銅・亜鉛・鉛・スズ・アルミニウムなどが含まれる。プレシャスメタルは金・銀・プラチナなどの貴金属類が該当する。宝飾品他歯科医療品にも使用される。レアメタルは、希少金属と言われるものが該当する。量的に希少な他、限定的な産出地域に加えて産出方法にも技術的に困難な点等があげられる。
-note-八 千代-「非鉄」
-note-八 千代-「非鉄」
非メッキ
無メッキとも言う。メッキされていない鋼材のこと。オーディオ関係の電源タップや電源ケーブル、医療用の電子機器(人工呼吸装置等)等の中には、非メッキであるものがある。メッキ加工による弊害を除去するためや反対にメッキ加工による利点を無くすため等様々な意図の中で選択される。
-note-八 千代-「非メッキ」
-note-八 千代-「非メッキ」
紐付き
メーカーと最終ユーザー間で直接取引が成立している売買のこと。メーカーが作った商材を自動車会社や建築会社などの最終ユーザーが買うには2通りあり、一つは間にいるコイルセンターなどの加工業者から仕入れてくるパターンと、メーカーから直接仕入れてくるパターンがある。後者を紐付きという。特徴はメーカーからの出荷の時点で既に最終ユーザーが決まっていることであり、基本的に自動車会社や造船製造業、建材業界などの鉄鋼需要が安定している業界や企業と取引を結んでいることが多く、そのため単価自体も半年又は年間などの期間で決められており、よほどのことがない限り価格の変更は行われない。国内鉄鋼業界ではメーカーが製造する7~8割がこの方式で売買されている。
-note-八 千代-「紐付き」
-note-八 千代-「紐付き」
フープ
輪のこと。鉄鋼業界ではスリッター加工後の輪になっているものをフープ、フープ材ということが多い。またベーリングフープと言われる鉄鋼製品の梱包用結束帯鉄バンドのことを示す場合もある。
-note-八 千代-「フープ」
-note-八 千代-「フープ」
母材(ボザイ)
レベラー・スリッター・シャーリング加工する為の素材であるコイルやシートを指す。
店売り
メーカー出荷時点では販売先が決まっていない商材の取引・販売方法のこと。特徴は、メーカー出荷時点での販売価格も決まっていないため、商社・加工業者側で価格の設定が可能なこと。そのため相場や在庫状況などに価格が反映されやすい特性がある。商社や加工業者は安い時に仕入れて需要があがったところで売って利益を出すことが多い。
-note-八 千代-「店売り」
-note-八 千代-「店売り」
メッキ
表面処理の1つ。金属・非金属の素材の表面に金属の膜を被せて包み込んで加工する。。代表的なものは、鉄+亜鉛をメッキにすることで作られるトタンや鉄+錫で作られるブリキなどがある。
和製漢字の滅金(めっきん)が由来である。表面処理の主な目的は3つあり、装飾目的・錆防止・機能性の向上である。装飾目的のメッキでは金メッキや銀メッキなどを使用して、アクセサリーや自動車・電化製品などの外装で使用される。錆防止目的では、メッキにより耐食性や表面の強度を高めることが可能。またメッキに使用する金属の特性を活かすことで、製品の機能性を向上させることができる。
メッキを行う方法は多数あるが、大きく分けると2つに分類される。湿式メッキと乾式メッキである。湿式メッキとは、薬液を使用して化学反応で膜を生成する方法の総称のことで、電気メッキと無電解メッキの二種類がある。電気メッキは電気分解を応用して、薬液の金属イオンを電気を使って還元させることで膜を生み出す技術のことを言う。亜鉛メッキやニッケルメッキ、金メッキや銅メッキなどが有名である。無電解メッキは、電気を使用しないで膜を生成する方法のことを言う。金属のイオン化傾向を用いて析出させる。均一にメッキがつくのが特徴で、複雑な形状でも綺麗にメッキができる。代表的なのは置換メッキ、溶融メッキなどがある。
乾式メッキとは、気体や真空などの水溶液以外の方法でメッキをする方法のこと。湿式メッキに比べて非常に耐久性に優れている。真空メッキ、溶融メッキの二種類がある。
真空メッキとは、真空にした容器の中で、覆う金属を蒸気にし、素材に膜を被せてメッキしていく方法のことを言う。PVDやCVD、更に分類すると化学蒸着法や真空蒸着法、スパッタリングといった方法がある。主な用途としては装飾や基盤に使われている。
溶融メッキとは、溶けた金属の中に浸してメッキの膜を作る方法である。被膜が厚くなるという特徴を持つ一方で、浸しているだけなので均一性には欠ける。しかし加工コストが真空メッキと比べて安く済む。トタンやガードレールなどの大物の加工に使用されている。
-note-八 千代-「メッキ」
-note-八 千代-「メッキ/2」
-note-八 千代-「メッキ/3」
和製漢字の滅金(めっきん)が由来である。表面処理の主な目的は3つあり、装飾目的・錆防止・機能性の向上である。装飾目的のメッキでは金メッキや銀メッキなどを使用して、アクセサリーや自動車・電化製品などの外装で使用される。錆防止目的では、メッキにより耐食性や表面の強度を高めることが可能。またメッキに使用する金属の特性を活かすことで、製品の機能性を向上させることができる。
メッキを行う方法は多数あるが、大きく分けると2つに分類される。湿式メッキと乾式メッキである。湿式メッキとは、薬液を使用して化学反応で膜を生成する方法の総称のことで、電気メッキと無電解メッキの二種類がある。電気メッキは電気分解を応用して、薬液の金属イオンを電気を使って還元させることで膜を生み出す技術のことを言う。亜鉛メッキやニッケルメッキ、金メッキや銅メッキなどが有名である。無電解メッキは、電気を使用しないで膜を生成する方法のことを言う。金属のイオン化傾向を用いて析出させる。均一にメッキがつくのが特徴で、複雑な形状でも綺麗にメッキができる。代表的なのは置換メッキ、溶融メッキなどがある。
乾式メッキとは、気体や真空などの水溶液以外の方法でメッキをする方法のこと。湿式メッキに比べて非常に耐久性に優れている。真空メッキ、溶融メッキの二種類がある。
真空メッキとは、真空にした容器の中で、覆う金属を蒸気にし、素材に膜を被せてメッキしていく方法のことを言う。PVDやCVD、更に分類すると化学蒸着法や真空蒸着法、スパッタリングといった方法がある。主な用途としては装飾や基盤に使われている。
溶融メッキとは、溶けた金属の中に浸してメッキの膜を作る方法である。被膜が厚くなるという特徴を持つ一方で、浸しているだけなので均一性には欠ける。しかし加工コストが真空メッキと比べて安く済む。トタンやガードレールなどの大物の加工に使用されている。
-note-八 千代-「メッキ」
-note-八 千代-「メッキ/2」
-note-八 千代-「メッキ/3」
レベラー加工
ロール状に巻かれたコイルをのばし、巻き癖(反りや曲がり)を矯正し平坦にした鋼板を 板状(横方向)に切断(横方向に)する機械のこと。製品はシートと呼ぶ。
-note-八 千代-「レベラー」

-note-八 千代-「レベラー」

連盟
正式名称は一般社団法人日本鉄鋼連盟。鉄鋼を生産する主要なメーカーと鉄鋼流通を担う商社で構成され、鉄鋼に関する統計及び調査・分析、鉄鋼の生産や製品の新技術開発と普及促進、業界が抱える環境・労働・経営問題の改善など、業界全体の様々な問題に取り組んでいる組織。
WEBサイト:一般社団法人日本鉄鋼連盟,https://www.jisf.or.jp/ (2025.02.20)
-note-八 千代-「協会と連盟」
WEBサイト:一般社団法人日本鉄鋼連盟,https://www.jisf.or.jp/ (2025.02.20)
-note-八 千代-「協会と連盟」